carpe diem

エイトと声優と音楽とお酒とアート。時々ドーナツ。

人が夢を叶えた瞬間を見た感情

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なにわ男子、デビューおめでとうございます!

 

昨日の私はというと…仕事をしつつ、1日中あらゆるメディアを追いかけながら、初めて経験する応援する子たちのデビュー日の楽しさを噛み締めながら過ごしていました。そして自分でもびっくりでしたが、ラストのYouTube生配信と初心LOVEのデビューイベントver配信のあと、幸せすぎて疲れるという初体験もしました。

 

楽しかった〜

夢のようやった〜

 

 

 

タワレコで予約していたCDを取りに行った時も店員さんに「デビューおめでとうございます!」と笑顔で言っていただき、なぜか私が「はい!」と答えてしまったこと。

 

職場の人達が「みたよ!」とかテレビでの感想を伝えてくれたこと。

 

オリファンの上司が「あの子(丈くん)おれ、好きなんだよー」って言ったこと。

 

 

大袈裟ではなく、世界が祝っている!

そんな感覚に浸った一日でした。

 

思わずジャニーズファンの大先輩に「デビューってすごいんですね!」ってLINEしてしまうくらい私自身驚きの連続でした。

 

 

その幸せはどこからくるんだろうと考えた時、たどり着いた私の答えは「人が夢を叶えた瞬間を見た」でした。

 

なにわの日の時点では関西ジャニーズJrという大きな団体の中の一人だったメンバー。それが時を重ねる毎に名前と顔を覚え、名物エピソードを知り、、、どんどん輪郭がハッキリしてきたときに知った彼らの目指す先。

 

それをいつしか共に見たいと願うようになりました。

 

そして迎えた11月12日。

 

これは私にとっても忘れられない楽しい日になりました。

 

 

 

中でもデビュー日にメンバーの丈くんが非公認広報を自称しているオリックスがCS出場を決めたことや彼が敬愛するT-岡田選手が急遽入場曲を「夢わたし」にしたというのを聞いて「夢は叶えるためにあるんだ」と思わずにはいられませんでした。

 

自問自答重ねて 描いた地図が照らす場所へ

立ち止まる必要はない

 

夢わたしの中で一番好きなフレーズです。

これからなにわ男子が描く地図、どうなるかワクワクしています。

 

11月11日の君たちへ

彼らの音楽は大きな物語だ。

 

 

11月11日の大阪の夜。

音楽番組はベストヒット歌謡祭の中で集結した関ジャニ∞、なにわ男子、そして関西ジャニーズJrのみんなの姿を見た時に私はそっと、そして熱くこう思った。

 

 

「彼らの歩く道が光射す方へつながりますように」

 

 

テレビ画面に映ったのは大阪フェスティバルホールの観客席にいる関ジャニ∞。そして彼らと向かい合うようなかたちで力いっぱい歌を披露する後輩の関西ジャニーズJrだった。その画面から伝わる空気感があまりにも暖かくて、なにものでもない私は心の底から彼らの幸せを願わずにはいられなかった。

 

 

―――

 

今日のパフォーマンスは明くる12日にデビューを控えたなにわ男子にとって特別なものだったにちがいない。関西ジャニーズJrのユニットとして最後に仲間たちと歌うのだ。目の前には先輩グループ。しかも全国放送で。彼らの出演情報から間もなくして判明した関ジュの参加は一言でいうならエモい。文字通り同じ釜の飯を食った仲間たちと故郷大阪を離れる(デビューしたらいずれ上京するのだろうと思ってる…)前に慣れ親しんだ歌を歌う。そのときからこの夜のパフォーマンスは忘れられないものになるだろうという予感と期待に胸が膨らんだ。

 

そして待ちに待ったパフォーマンス。

そこにはいつもの関ジュがいた。

 

笑顔いっぱい。

元気いっぱい。

 

そしてその様子を彼らのずっと前を歩いてきた関ジャニ∞がなんとも良い顔で見守っていたのも印象的だった。嬉しそうな、ちょっと恥ずかしそうな、でも同じくらいの誇らしそうな顔だった。

 

これはジャニーズ特有だと思うのだけど、小さい時から(丈くんなんて小学低学年)知っているという関係性は家族、兄弟、友達、先輩後輩みたいな括りでは説明しきれない何かがあるように思う。そしてこの言葉に出来ない何かに私はずっと心惹かれている。

 

なにわ男子の前に広がった関ジュたちの応援横断幕を見た瞬間震えるほど感動した。

 

みんなが大きな力強い文字で書いた言葉たち。

 

「大好き」

「待ってろよ」

「家族」

 

目に見える文字以上の想いが言葉にならない横断幕の余白に詰まっていた。

 

―――

 

ジャニーズの音楽に深く触れる、というかFCに入りeighterという嬉しい名前が自分に増えた時から私と関ジュの関わりは始まったのだと思う。オタクのお家芸:過去の映像やメディアを漁る、を通して知ったのはまるで大河ドラマのような関西ジャニーズJrの歴史だった。

 

その先頭をきり、けもの道を笑いながら歩いていたのが関ジャニ∞。今ではプレイヤー以外の場所にも活動の場を広げている。けれど11日に大阪のど真ん中で大きく「まだまだ終わらないから」と歌い上げる姿は自分たちのために、eighterのために、そして今日ここにいる後輩たちのために歌ったのではないかと思わざるをえないくらい熱かった。

 

がなりの効いた声で力強く歌う「LIFE ~目の前の向こうへ」は画面越しだったのに関ジャニ∞の歌声があまりの熱すぎて、鼓膜が火傷のようなヒリヒリした感覚になった。さらにラストの丸ちゃんの「もっと頑張って」の「もっと」は今までにないくらい力強くて、これは目の前にこの歌を届けたい子達がいるからこそ出てきた歌声なのかなと感じた。

 

まだまだ終わらないからという関ジャニ∞の決意、そしてメッセージ。

 

MVとして公式に上がっている「稲妻ブルース」同様、今宵の関ジャニ∞は熱くカッコよく、そして強かった。

 

 

―――

 

 

11月12日を迎えるのはデビューするなにわ男子だけじゃない。

 

また新しい関西ジャニーズJrにとっても新しい1歩。そんな彼らの決意のような強さを感じた。

 

さらにその先をゆく関ジャニ∞の背中は大きい。

 

ああ、この大阪で生まれた大きな流れが私は好きだなぁ。

 

 

だからもう一度伝えたい。

 

 

 

彼らの歩く道が光射す方へつながりますように。

 

 

 

 

 

そしてなにわ男子、デビューおめでとう。

 

 

ハレゾラもクモリゾラも

人生山あり谷ありとはよく言ったものだなぁと思うことが増えた。それは一般的に指す人生しかり。そして30年ちょいのうちの半分を占めてる神谷浩史さんのファンとしての人生しかり。

 

そういう意味ではこの1年半、私は谷にいたような気がする。なんだかいつもどんより曇り空。気分が晴れない。今までと同じように好きなものに触れているのに。

 

その要因は2つのズレにあったように思う。

 

 

1つ目のズレ:新型コロナ

1つ目のズレはもちろん新型コロナによる大きすぎる変化だ。私生活は完全にリモートになった。しかもエンタメ業界に身を置いているので不要不急という名の風当たりも強ければ、個人的な経済的打撃も大きい。すごく性格悪いかもしれないけれど世間の「エンタメは不要不急じゃない」とは訳が違う。エンタメファンの言葉に突っかかってしまい「こっちは生活が直接かかってるんだ、お先真っ暗なんだよ!」と勝手に苛立つくらい自分に余裕がなかった。

 

そしてステイホームの中、自然と考える時間が増えた。

 

結果:自分の中での優先順位が大きく変わった。

 

これは変えようとかそうした物ではなく、気づいたら変わっていた。

 

はじめはアニメやラジオをリアタイしなくてよくなった。そこからのめり込めないものは録画すらしなくなった。時間を割きたいことが趣味じゃなくなった。こうやって色んなことをふるいにかける。いや、それ以上に自分に素直に動くようになったのかもしれない。

 

もちろんこれまでの推し活を無理してやっていたというわけではない。けれど自分が変わってしまうことを受け入れるようになったのは大きな変化だ。

 

今は仕事でやってみたいことが明確になったし、恋愛も復帰してみたい。

 

 

2つ目のズレ:歌

誤解のないように先にこれは言っておく。これから語るズレは私に問題があってKiramune側にはない。

 

Glorious Timeの新録版あたりから神谷さん陣営が手がける楽曲が好きじゃなくなった。シンプルに私が好む音楽の路線とズレてきたのだ。(もしくはズレていったのは私の方って言うのが的確かもしれない)。

 

だからってファンの要望、好みに添う必要はないと思っている。ただこの間、私はちょっとだけこのズレが苦しかった。好きだった時間が長くて、その時間すら認めてあげられなくなるような気がした。

 

今でもキラフェス2019で歌う神谷さんの表情が忘れられない。もがきながらも歌を届けていた人が、やっと1人舞台で歌えるようになり、そしてファンとひとつの空間を作ることができた集大成―それがキラフェス2019だったように思う。そして最後に神谷さんの歌を生で聞いたISO FES。暮れなずむ空に響く声はどこまでも伸びやかで、やっと自由に気持ちよく羽ばたけるようになったんだって思いながらステージを見上げた。

 

あれからコロナがあり、世界が変わり、、、そんな中、時間をかけて進化を遂げた神谷さんの次を楽しみにしていたからこそ、自分の好みでは無いものを立て続けに目の当たりにしてしまいひとりで勝手に燃え尽き症候群になってしまった。

 

勝手に突き放されたって思ってしまったんだと今振り返ると思う。

 

 

曇り空も愛せるように

そんな中、私の曇り空をモーゼの如く切り開いてくれたのが〈more than Zero〉

 

苦しかった時間に与えられた愛情が

新しい学びになった

 

このワンフレーズが「これでいいんだ」って言ってくれるようで楽になった。黒須さんのメロディラインのカッコ良さは少し強めの追い風みたいだったし、只野さんの言葉を届ける神谷さんの声で気付かされた。

 

 

私はこの声が好きなんだ。

 

 

9月19日の神谷浩史ワンマンライブ SUNNY BOXを見届けた今、この1年半の神谷さんの歌が好きになれなかった私も好きになれたように思う。

 

長々と書いてしまったこの文章の最後は最近出会った言葉で締めよう。

 

Don't regret what made you smile.

笑顔をくれたものを後悔しちゃだめだ。

 

 

きっと明日は晴れ。

 

 

 

 

生活することを考えるホテルステイ

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小さい時からホテルが好きだった。中でもアメニティが大好き。着くやいなや、真っ先に洗面所に行き一通りアメニティを見て心躍らせていたのを覚えている。次にチェックしていたのは引き出しにある便箋たち。今でも実家に当時から集めていたホテルの便箋がしまってある大きなクッキー缶がある。これは別名、私の宝箱。

 

 

私の大切なホテルという場所が持つこういった特別感が大好きだ。

 

出張、旅行、帰省。

 

私にとってホテルは非日常の象徴だ。

 

 

ただ今回企画したホテルステイで私のホテルに対する感覚は大きく変わった。

 

 

ホテルは非日常なん?

 

本当に?

 

あれれ?

 

 

これはそんな私が体験したホテルステイのお話。

 

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今回泊まろうと決めたのは大好きなホテルアカウント、あこがれホテルさん(@akogare_hotel)で出会った都内、馬喰横山にあるDDD Hotel

 

オフィシャルサイトのコンセプトの文言が私のハートを掴んだ。

 

―Think back what you love.

―Think ahead what can be created collectively.

 

ざっと訳しながら私はこう解釈した。

※もしかしたら私にとって都合良すぎる解釈かもしれないのでそこはお許しを。

 

(本当に好きなものについて考え直そう。)

(そしてそこから創造出来るものについてこの先を見越して考えよう。)

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ホテルに泊まるきっかけは関ジャニ∞安田章大さんが主演している舞台『リボルバー』だった。ちょうど仕事の都合も付き、17日〜19日連休が取れることが分かったのでこの数日は自分のルーツであるアートにどっぷり浸ろうと決めたのだった。これこそがコンセプトの一部分、Think back what you loveにぴったりだった。

 

ちなみに私は美術史専攻。5歳の頃から目指した美術業界のため、大学までみっちり美術三昧だった。最終的な論文のテーマこそ違えどゴッホ(19世紀西洋美術)は通ってきた道。だから私はこのホテルで『リボルバー』を読み、考え、そして安田さん演じるゴッホに会おうと決めたのだった。

 

 

ホテルの内装はシンプル。オフホワイトとダークグリーンコントラストが私の好みだった。無駄はないが決してミニマリストな訳では無い。そこが私にとって心地よかった。

 

部屋の主は大きなベッドと枕が2つと固めのヘッドレストが1つ。パジャマやタオルも必要な分だけ。ただし一つ一つの品質は最高級だった。

 

室内にデスクや椅子はない。一瞬姿が見えず驚いたが、ミニ冷蔵庫はスリムなクローゼットに居心地良さそうに収まっていた。

 

小さい頃の私がみたら最低限のアメニティしかないこのホテルは持って帰るものがなく、つまらなかっただろうな、と思い1人で笑ってしまった。今はこれが心地よいんだもの。

 

必要なものはフロントにてお願いするシステムが良かった。なぜならこの時点で自分が生活する中で何を必要としているか見極めることが出来たからだ。暖かい飲み物が生活の中で大切な私は、晩ごはん調達ついでに電気ケトルだけお願いした。

 

コンパクトながらも再起動するために必要なもの、ことを揃えます。

 

そうオフィシャルサイトに書かれていたが、まさにその通りだった。

 

私が自宅から持ってきたのは着るものや身支度を整えるもの以外だとこれだけ。

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リボルバーの原作本

・ペンケース

・ジャーナルノー

・タンブラー(お気に入りのゴッホの「アイリス」)

・慎重したネイルエナメル

 

 

もちろんこの施設にテレビはない。なんならラジオもない。あるのは用意されたiPadだけ。いざ、ないとなると意図せずデジタルデトックスしていたことに後ほど気づいた。

 

あとはホテル併設のカフェでパンやお茶したり、ベッドで本を読んだり。本当に好きなもの…美術に浸った一晩だった。

 

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こちらはバクロコモンさんのフムス!中東料理大好き。

 

 

私がどう生活したいか。

私はどう「生きる」というテーマで創造していきたいか。

 

そう自然と考えるキッカケになった。

 

 

私は心地よく生きるにはミニマルはまったく合わなくて、心地よいと感じるものを適量あれば幸せなんだ、とあらためて感じた。その中でぼんやりと悩んでいた引越し、そしてこの先のことについても考えることが出来た。

 

なによりも私は美術が好きだという揺るがない気持ちも確認できた。美術が好きでそれだけで駆け抜けてきたこの10年ちょい。思い描いた形とはかなり違うけど、大きな意味でアートに関わり続けられていること、この業界で生きていることに対して自分を褒めてもいいかもなって思えた。

 

 

ホテルは非日常だったけれど、ここは少し違うかもしれない。

 

確かに非日常だけれど、でもずっと日常のことを考えていた。

 

そしてなによりもそれを無理なく、思考をめぐらせることが出来た空間だった。

 

 

 

 

 

最後に。

こんな情勢だけど自分が出来る最大限の形で業界を応援しつつ、自分の身と私の周りの安全を守りながらホテルステイを私のペースでやっていきたいな、と思う。

 

 

火曜10時の木漏れ日

寺井陽人の第一印象。

キャラクターは木漏れ日を作る大きな木のような人。

 

ハルちゃんのが作る作品中の木漏れ日があまりにも心地良いからその木漏れ日が差し込むところを自分の指定席にしたくなる。

 

そんな気分で私は毎週火曜日夜、テレビの前に座っている。

 

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それにしても自分が物語の登場人物やキャラクターにここまで入れ込んでしまうのは珍しい。

 

ドラマやアニメ、ゲーム、舞台。いろんな形のエンターテインメントを好んで見ているが実は自分はどこか冷めているところがある。はっきり言ってその世界観や特定のキャラクターにのめりこむということがこれまでないのだ。その作品のことは正真正銘好きなはずなのに、キャラクターに恋したり、四六時中そのことを考えたり…という圧倒的熱量に欠けているのだ。関ジャニ∞に出会う前は声オタ&アニオタで、なんなら二次創作(愛情表現の究極系のひとつと思っている)もしてきたのに。オフ会でオタク友達と集まると自分の冷静さがちょっと嫌になることすらあった。ああやって熱くのめりこめたらきっと楽しいだろうに、と。

 

 

 

そんな私が桜色の季節に出会った寺井陽人だった。

 

 

寺井陽人(愛称はハルちゃん!)は川口春奈さんと横浜流星さん主演の恋愛ドラマ『着飾る恋には理由があって』に出てくるキャラクター。演じるのは関ジャニ∞丸山隆平さん(マルちゃん)。横浜さん演じる駿のはとこという役柄で柔らかい京都弁を話す関西人のカウンセラーさん。ハルちゃんのトレードマークは和服の羽織のようなシルエットのブルーのカーディガンにいつも首に引っかけているワイヤレスイヤホン。この役のためにマルちゃんは長めの前髪を切りそろえ、明るめの茶髪になった。ドラマ出演発表前にレギュラー番組で披露したこの新しいヘアスタイルに驚き、恋したエイターはきっと私以外にもたくさんいるはず。それくらい大きな変化だった。そしてこの尖りのない緩やかな曲線から出来上がったハルちゃんというキャラクターの輪郭がはっきりと見え始めたあたりから私はすっかりこのキャラクターに恋してしまったのだった。

 

ハルちゃんはよく気が付く。羽瀬ちゃんが作品制作に行き詰って我を忘れそうになった時も、真柴ちゃんが職場での変化の中もインフルエンサーとしてギリギリまで頑張っていることも、そして駿が抱えているであろう葛藤も。とにかく気づき、そして言葉をかける。優しいという言葉を擬人化したら寺井陽人になるのではないかと思うくらい、優しい。そんな中私が好きなのは彼がする手さすりだ。背中だったり腕だったり。人のぬくもりが必要だなと思ったときに陽ちゃんは大きな手でゆっくりとさする。その動作が見ていてたまらなく大好きなのだ。

 

けれど話が4話まで進んできたあたりでハルちゃんの優しさは自分を殺している部分もあるのではないかと気づいてしまった。カウンセラーのポリシーとしてクライアントを恋愛対象として見ないという鉄則があると知った。そこにプロとしてのカッコよさを感じつつも、同時にそうやって自分の気持ちに何度もふたをしたんじゃないかな、と思った。

 

予告によると大きな出来事が起きる5話。

 

ハルちゃんがあのシェアハウスの中で本当の自分をさらけ出す場面が出てくるのかなと思うと今日も楽しみな気持ちで夜10時を迎えそうだ。

パイと独立宣言 ーミュージカル『WAITRESS』に行ってきた

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素晴らしい公演だった。

3月20日からいいだけ時間が経った今でも私の中でのスタンディングオーベーションが鳴り止まない。

あの3時間、私はジェナの人生を共に生きていた。

 

私は彼女が焼いたパイでお腹がいっぱいだ。 

劇中のようにパイにその時の感情にまかせてタイトルを付けるなら「コロナ禍や取り巻く日々の嵐で塞ぎ込んでいた感情が涙になったよ。ありがとう高畑充希ちゃんパイ」かな。(ネーミングセンス皆無だなぁ…)

 

 

※ここからは公演の感想なのでネタバレ含みます

 

 

She Used To Be Mineと出会って

今思うとこのミュージカルとの出会いは偶然だった。テレビ番組『おげんさんといっしょ』で高畑充希ちゃんがお気に入りのブロードウェイミュージカルナンバーとして披露した《She Used To Be Mine》。美しい英語の歌詞と惹き込まれるメロディを目の当たりにした瞬間に好きだと確信した。そして私はおげんさんの番組が終了するやいなやオタク得意の検索でブロードウェイミュージカルを調べまくった。途中大好きな洋楽歌手Jason Mrazが出演していたことを知ったのも個人的に嬉しいサプライズだった。

 

この楽曲のタイトルをそのまま訳すると「彼女は私のものだった」。この楽曲を歌うジェナは望まない妊娠、望まない結婚、望んでいなかったけれどやってしまった不倫、、、自分の意の通りに行かない自分をどこか一歩下がって歌っているようだ。

 

 

ジェナはぐちゃぐちゃだった。

まるで彼女が焼くパイの具のように。

 

この歌詞で好きな部分がこの部分。

※訳は私が舞台を見て受けた印象をふまえて訳してます

 

She is messy but she's kind

(彼女はとっ散らかっているけど優しいの)

She is lonely most of the time

(彼女はほとんどいつも寂しいの)

She is all of this mixed up

(彼女はあれこれぐちゃぐちゃだけど)

And baked in a beautiful pie

(それを全部美しいパイにして焼いちゃうの)

 

どんなことがあっても、大好きだったママの教えとそのレシピに沿って美味しいパイを生み出すことができるジェナ。私はそんなジェナが持つ強さに涙が止まらなくなっちゃったんだと思う。

 

この曲はジェナの独立宣言の歌だった。

 

 

SUGARという囁きとダイナーの女性たち

このミュージカルで印象的だったのが場面転換で響き渡る“SUGAR”というコール。この時私の脳裏に浮かんだのは小さい時から聞いていたマザーグースの一曲。

 

What are girls made of

What are girls made of 

Sweet and spice and everything nice

That's what girls are made of

 

女の子はなにでできてるの?というフレーズへの問いに対して「甘いもの、スパイスの効いたもの、そしてすべての素敵なものよ」

 

ジェナたちは道徳的に全てが正しいキャラクターではないけれど優しさを持っている。そんなジェナたちを象徴するようなSUGARのコールだった。

 

余談だがこのマザーグースでは男の子はFrogs and snails and puppy dog tails 「カエルとカタツムリと子犬の尻尾」というないようになっている。男子=悪ではけしてないけれど、この物語でジェナの夫のアールは最低だし、良い人風に見えてポマター医師もまた別の人と不倫しそう(←個人的見解です)だから妙な説得力かある。

 

 

独立の象徴を内気なドーンが演じた意味

ジェナの職場仲間で一際私の目を引いたのが内気でちょっぴしオドオドしているメガネっこのドーンだった。高めの声でテンションが上がると高速で喋り始める彼女が初めてできた彼氏と親密になるきっかけが歴史専門のヒストリーチャンネルだった。どこかオタク気質で独立という言葉とかけ離れていたドーンがある場面でアメリカ独立戦争時代のコスチュームを着ていた。

 

ドーンの手には初期のアメリカの星条旗。椅子に腰掛けそれを縫う動作を見てピンときたと同時にいろんなピースがバチっとはまって鳥肌がたった。

 

ドーンはアメリカ独立のときに星条旗を縫ったと言われているベッシー・ロスになりきっていたのだった。

 

戦争のときでも爆撃の中で星条旗が高らかと朝日の中立っていたというのがアメリカ国歌の内容。朝日のことを英語でDawn(ドーン)という。そう。新しい朝をこのダイナーのなかで引き寄せたのはあのドーンだった。この瞬間、私はドーンのことが大好きになったのだった。

 

そして余談だがドーンの歴史オタクの彼氏は同じ場面でポール・リビアの衣装を着ていた。彼はボストンでイギリス兵の襲撃を知らせた英雄。朝日が来る前に愛する国(アメリカ)を守った人をチョイスしたっていうのもまた面白い。

 

(私自身、アメリカ歴史オタクなのでこういうギミックが嬉しかったりする)

 

この作品、ずっと昔に映画になっていたらしく私も先日それを見てさらに『ウェイトレス』の世界に引き込まれた。映画だとパイ作りのようすがもっとアップで見れるので中身をぐちゃぐちゃに混ぜている様子がわかって、歌の歌詞がもっと鮮やかになって届いてくる気がした。

 

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本当に面白い作品だった。

高畑充希ちゃんの歌声はどうしてあんなにも聴く人の心を掴むのだろう?

 

いつかまた見たい、そう思える作品だった。

ふと気づく。

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ただいま気分ホクホク、はくたかにて南下中。

 

昨日に引き続きほんまもんの'たそがれ'ビールを満喫している。自称呑み鉄のワタクシ。新幹線で飲むビールは最高に美味しい。

 

少し早めのお休みを取って、今やらなければと直感に従って過ごした4日間。

 

山に登り、北アルプスを眺めながら山独特の圧倒的静寂を体験した。ゆるりと1年ぶりの檜風呂の温泉で体をゆるりと休め、そこで文字通り裸の付き合いだからこそできる話をした。

 

ちなみにこのご時世なのでいつもの#トオコトラベルは幅かれるので控えている。

 

私にとって今回の安曇野行きは観光でも旅行でもなかった。自分の求めている道への後押しを受ける時間だった。

 

そんな濃密で自分の今後に後押しを受けた今、長野を去ることに名残惜しさがあるかと言われたらそうでもない。

 

だけどふと気づく。

 

 

 

リモートワークである今、私は帰る必要があるのだろうか。

 

今軽井沢で途中下車して明日を迎えたとて、仕事さえこなせば何一つ問題なくいけるのではないのか。

 

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そんなちょっとした誘惑をビールとともに飲み込んだ。