デジタル保存という落とし穴
断捨離という言葉が流行って早数年。一昔前お片付けで有名になったこんまりさんは今じゃアメリカのNetflixでの番組が大ヒットして大スターになっているとか。
ミニマリスト、断捨離、お片付け、整理整頓。なんと呼んでもいい。どうやら人間は今、片付けることに必死になっているらしい。
そいえばラジオでも吉野さんが断捨離しなきゃ…とよくおっしゃっている。
いやはや。これじゃまるで妖怪ダンシャリに追われているようではないか。
さて、そんな自分は…といえば生活していて無駄ゼロなわけではないが、特に断捨離に追われているという訳でもない。
私の心地よい部屋の基準は日々自分が快適と思える空間であり、それを作れたら多少モノがあってもいいと思っている。
なんでこんなことを言うかというと、正直なところ私はこんまりさんの「物にときめく」メソッドが苦手なのだ(一応流行った当時一応Kindleで著書を読んだ人)。家にあるものはトキメクものかどうかで判断するなんて私にとってはナンセンスなのだ。
理由は簡単。
だって私はトキメクものしかそもそも買っていないのだから。
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私は根っからの声優オタクだ。しかも歴だけ切り取ると17年というそこそこの長さである。ここまでずっと途切れることなく声オタをやってるのだからそりゃ部屋にモノはそこそこある。
ライブのグッズ、パンフ、CD、DVD、ポスター、クリアファイル、雑誌の切り抜き(これが1番の難関)…あげていけばキリがない。
でも手放したいものはあるか、と聞かれたらNO。
見渡せばトキメクものしか残していない。
だから私の部屋には無駄はないのだ。
それを自分なりにファイリングなどをして整理してまとめているから汚いわけではない(と思う)。
そんな私が今実際手に取れるモノ以上にどうしようか困っているのがデジタル保存しているものたちである。
どんなものか並べてみると…
・気に入ったネット記事やイベントレポート
・好きな人の写真
・音源データ
とかとかとか。
パソコンの外付けハードディスクはテラバイトという途方もない容量を誇るのでホイホイ右クリックしたりスクショしたり。その瞬間のテンションに身を任せてポチポチ保存している。なのでパソコンやスマホの中のデータ量は膨らむばかり。
そこに紙媒体を自炊してスキャンしてるから本当にデータ量はあっという間にテラバイトの容量を食いつくし始めている。
不思議なのはこのデータ保存しているデータ量が自分にストレスを与えているということだ。
それこそトキメクものだけを厳選していないからなのかもしれない。
無限に保存空間を与えられるとそれがストレスになる。
まさにデジタル保存という落とし穴である。
そんな私は毎日のようにスマホの中の画像データを振り返りながら削除する作業をしている。