carpe diem

エイトと声優と音楽とお酒とアート。時々ドーナツ。

Emotional ―感情を解放したその先

Emotional

 

この1枚を聞いた時、知らず知らずのうちに心にかけてしまった沢山の鍵を、一つずつ耳に届く音がそっと開けてくれたような気がした。

 

リード曲の《Innocence》を初めて聞いた時、私は声を上げて泣いていた。

 

 

その理由を考えてみた。

人に言いたいけど言えないこと。

空気を読まなきゃいけないこと。

理性が先に働いて縮こまってしまうこと。

 

それを全て解放してくれたが故の涙のような気がしたのだった。

 

 

感情をパレットの上に固まってしまった絵の具に例えたとして。この吉野さんの音楽はそれをゆっくり溶かして、まっさらなキャンバスに色が伸びて行くようなイメージだ。

 

その伸びていく色はけして綺麗じゃないけど、ああ、自分たちの想いってInnocence…純真無垢なんだ、って思える。

 

 

自分の嫌なことも好きなことも全部受け止められる、そんか1枚が私にとっての【Emotional】