carpe diem

エイトと声優と音楽とお酒とアート。時々ドーナツ。

そして私は彼に2度目の初恋をした

それは2度目の初恋だった。

 

テレビを前に私の心はスタッカートのように跳ね上がった。転調の音の跳ねと私の心は連動しているようだった。それまである程度の距離を空けて向かい合っていたところ、グッと彼の胸元に引き寄せられたような感覚だった。急に温かさに襲われて体温が上昇する。

 

 

抱きしめられると

I feel so good

 

 

この歌詞のまんまだった。

丸ちゃんの歌声に抱きしめられた。

それもふわりと抱きしめる感じではない。

ガッと力強く抱きしめられた感じだった。

 


10月20日の夜、関ジャムを見ていた私は画面越しの丸山隆平に2度目の初恋をしたのだった。

 

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前にも書いたが私は筋金入りの声優追っかけだ。どんな人もまずは声から入ってしまう。それが芸能人であっても身近な彼氏であっても。丸ちゃんや関ジャニ∞のみんなにハマるきっかけもまさにそれだった。関ジャムのセッションで出会った彼らの歌声の良さに鼓膜が反応してしまい、みるみるうちに彼らに魅了されてしまったのだった。

 

 

その中でも丸ちゃんの声がお気に入りだ。

 

 

ボーカルのときの丸ちゃんの声はとにかく優しい。人の体温を音で感じることが出来るのだと思う。名は体を表すというが、本当にその通りだと思う。

 

「丸」ちゃんの声は「丸」い。


心地よくてその声の温かさの中にずっとたゆたっていたいと思ってしまう。

 

これまでのセッションでもその温かさに触れていた。中でも「星になれたら」や「Rain」、「夏の終わりのハーモニー」の伸びやかな歌声は一度聞いたら忘れられない。

 

 

そしてこの回の関ジャムのセッション。

楽曲は宇多田ヒカルさんのデビュー曲、【Automatic】だった。

 

 

大倉くんのドラムが音を発した瞬間。

普段より重めの前髪で顔が影で見えなくなった瞬間。

 

スタジオの真ん中に立っていたのは丸ちゃんではなく、色気漂う丸山隆平だった。

 

その表情は宇多田ヒカルさんが持つ、どこかミステリアスな空気を纏っていて、今目の前にいる人は本当に丸ちゃんなのだろうかとすら感じてしまった。

 

関ジャムのセッションの醍醐味、特に丸ちゃんとヤスくんのセッションの時に思うのだけれど、カバーしている楽曲において、歌い手の感情が憑依したように音に乗るところだと思う。歌っているのは関ジャニ∞。でもそれだけではない。そこには作った人の思いと同時にしっかりと歌っている人たちの生々しい感情が乗っかっている。

 

だからこれはただのカバーではなくセッションなのだと思う。楽器のセッションなのではなく、オリジナルを歌った人(実際セッションに参加している場合もいない場合も)と関ジャニの感情のセッションなのだ。

 

歌詞に合わせて自然と自身を抱きしめる仕草は見ていて、ほのかなエロティシズムを感じだ。どんどん伸びてゆく丸ちゃんの声に私もつい溢れる感情を止められなくなってしまった。

 

「ああ、私この人の歌声が好きだなぁ」

 

その瞬間ふと思い出したフレーズがあった。

 

数ヶ月前のananの色気について語る関ジャニの対談コーナーで、彼は撮影(この時は写真だったけど)における撮る撮られることを「ベッド・インしているようなもの」というなかなか印象深い言葉を残した。

 

ベッド・イン、素っ裸である、つまりは素であること。

 

もしかしたらこの時私が感じたドキドキは丸山隆平というアイドルの素を見せつけられたからなのかもしれない。

 

色々なところですでに話が出ているがとにかく転調した瞬間がこのセッションのピークだと思う。

 

ついに歌詞という言葉から解き放たれて音楽の中で自由に羽ばたく様子は見ていて息を飲んでしまった。

 

 

 

放送からすでに数日経過しているが、毎日見ている。この初恋に似た感覚にまた出会いたくて、この感情を追いかけるように見ている。

 

 

2度目の初恋はなかなか忘れることは出来なさそうだ。