carpe diem

エイトと声優と音楽とお酒とアート。時々ドーナツ。

火曜10時の木漏れ日

寺井陽人の第一印象。

キャラクターは木漏れ日を作る大きな木のような人。

 

ハルちゃんのが作る作品中の木漏れ日があまりにも心地良いからその木漏れ日が差し込むところを自分の指定席にしたくなる。

 

そんな気分で私は毎週火曜日夜、テレビの前に座っている。

 

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

 

それにしても自分が物語の登場人物やキャラクターにここまで入れ込んでしまうのは珍しい。

 

ドラマやアニメ、ゲーム、舞台。いろんな形のエンターテインメントを好んで見ているが実は自分はどこか冷めているところがある。はっきり言ってその世界観や特定のキャラクターにのめりこむということがこれまでないのだ。その作品のことは正真正銘好きなはずなのに、キャラクターに恋したり、四六時中そのことを考えたり…という圧倒的熱量に欠けているのだ。関ジャニ∞に出会う前は声オタ&アニオタで、なんなら二次創作(愛情表現の究極系のひとつと思っている)もしてきたのに。オフ会でオタク友達と集まると自分の冷静さがちょっと嫌になることすらあった。ああやって熱くのめりこめたらきっと楽しいだろうに、と。

 

 

 

そんな私が桜色の季節に出会った寺井陽人だった。

 

 

寺井陽人(愛称はハルちゃん!)は川口春奈さんと横浜流星さん主演の恋愛ドラマ『着飾る恋には理由があって』に出てくるキャラクター。演じるのは関ジャニ∞丸山隆平さん(マルちゃん)。横浜さん演じる駿のはとこという役柄で柔らかい京都弁を話す関西人のカウンセラーさん。ハルちゃんのトレードマークは和服の羽織のようなシルエットのブルーのカーディガンにいつも首に引っかけているワイヤレスイヤホン。この役のためにマルちゃんは長めの前髪を切りそろえ、明るめの茶髪になった。ドラマ出演発表前にレギュラー番組で披露したこの新しいヘアスタイルに驚き、恋したエイターはきっと私以外にもたくさんいるはず。それくらい大きな変化だった。そしてこの尖りのない緩やかな曲線から出来上がったハルちゃんというキャラクターの輪郭がはっきりと見え始めたあたりから私はすっかりこのキャラクターに恋してしまったのだった。

 

ハルちゃんはよく気が付く。羽瀬ちゃんが作品制作に行き詰って我を忘れそうになった時も、真柴ちゃんが職場での変化の中もインフルエンサーとしてギリギリまで頑張っていることも、そして駿が抱えているであろう葛藤も。とにかく気づき、そして言葉をかける。優しいという言葉を擬人化したら寺井陽人になるのではないかと思うくらい、優しい。そんな中私が好きなのは彼がする手さすりだ。背中だったり腕だったり。人のぬくもりが必要だなと思ったときに陽ちゃんは大きな手でゆっくりとさする。その動作が見ていてたまらなく大好きなのだ。

 

けれど話が4話まで進んできたあたりでハルちゃんの優しさは自分を殺している部分もあるのではないかと気づいてしまった。カウンセラーのポリシーとしてクライアントを恋愛対象として見ないという鉄則があると知った。そこにプロとしてのカッコよさを感じつつも、同時にそうやって自分の気持ちに何度もふたをしたんじゃないかな、と思った。

 

予告によると大きな出来事が起きる5話。

 

ハルちゃんがあのシェアハウスの中で本当の自分をさらけ出す場面が出てくるのかなと思うと今日も楽しみな気持ちで夜10時を迎えそうだ。