解放してあげること
今私はとっても気持ちが楽だ。(趣味において)
好きという気持ちがこんなに楽になるとは知らなかった。
今、私は自分の中の好きという気持ちが研ぎ澄まされている感覚なのだ。
自分が何を欲しているか。
自分は何をしたいのか。
自分はどう暴走しがちな「好き」という感情と向き合えばいいのか。
それが今なんのつっかえもなく、おいしい水となって体内を巡っているかのように心地よいのだ。
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去年私は高校の時の同級生に卒業以来の再会を果たした。正しくいえば私がずっと友達のことが気になっていたのだ。大学はエスカレーターで進学したものの、彼女とは学部が違ったので1度も会うことは無かった。でもFacebookのおかげてお互い近況はなんとなく把握していた。どんなものに興味があって、どんな勉強をしていて、何を頑張っているか。彼女の投稿を辿りながら私はそんなバイタリティ溢れる友達の未来の描き方について聞きたくなったのだ。
こんなに人に会いたいと思ったのは久々で、熱烈ラブコールの末、5月に時間を作ってくれたのだ。
そんな彼女が私に教えてくれたのは「解放してあげること」
人は怒りや嫉妬を解放できないから苦しいのだ、と悟りのような言葉を言った。手放すことをみにつけてあげるだけで自分はとても楽になるんだよ、と教えてくれた。
執着心、粘り強さ、大きい愛。
言い方を変えれば万華鏡のようにニュアンスが変わる言葉だが、友達はあえてここで執着心と言っていた。
人は何かに執着や依存するとしんどくなる。
たとえそれが憧れの人や芸能人、声優さんであっても。
無意識のうちに好きという気持ちにがんじがらめになり、自分の選択の中心に「自分」がいなくなるから辛いんだと言っていて、それがスっと私には落ちてきた。
私にもそんな時期があった。
イベントやライブがあれば手当り次第通いつめていた頃だ。
自分の行動パターンは単細胞的にシンプルだった。
イベントもいつの間にか「吉野さんが出ているから行く」番組も「神谷さんが出てるから頑張って見ないと」
そんな感じの毎日を続けていたことがあった。
もちろんその選択は人それぞれなので悪いことではないと思う。ただ私はそれがしんどかったのだ。
だいぶ年齢も重ねているので、胸を張って言えることではないのかもしれないが、去年の私は解放してあげることを学んだ。
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解放しようと思い立ったのは実は友達と再会する前らあった。なんども試しては上手くいかずの繰り返しだった。
そんな私が自分にとって楽だと感じる選択をできるきっかけをくれたのが吉野さんの2018年夏の全国ツアー【情熱アンソロジー】だった。
幸せなことに国家試験のある週末以外の計8箇所、ツアーを回ることが出来た。文字通り、自分としてやり切った気持ちだった。でもそこに無理やり参加したなどという後ろめたさや無理した気持ちは微塵もなかった。
ただただ吉野さんの音楽が大好きで、心の底から行きたくて、少し金銭面で無理してでも参加したのだった。
そう。このツアーを通して自分の中の優先順位が明確になったのだった。
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もうひとつ、そして大きなきっかけはやっぱりKiramuneの10周年。これは本当に特別な時間だった。CONNECT立ち上げの報告からキャラホビでのお披露目、キラフェスから始まった旅。そこのどの部分を切り取っても自分の記憶が明確にあるのだ。
こちらも終わったあとの清々しさは言葉に出来ないものだった。
大切なものと共に過ごした時間は幸せに充ちていてそれが自分にとって大切。
好きな気持ちを再確認出来た10周年だった。
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まぁ、こうやってつらつらと解放してあげること、そしてそのきっかけを話してきたがそこから得たものは何かというとわかりやすく言うなら「呼吸をする余裕」だ。
他のものを受け入れる余裕か自分に生まれた。そんなタイミングで好きになってしまったのが関ジャニだったりするのだが…まぁその話についてはまた今度。
深呼吸する余裕が自分にできた今、自分はどう人生を生きたいか。何を大事にしたいか。考える時間が自分に生まれた。そして新たなものを受容するスペースもできた。
2019年は自分自身との付き合い方が大きく変わった1年になりそうな予感がする。