carpe diem

エイトと声優と音楽とお酒とアート。時々ドーナツ。

友よという声が大阪に咲いた夜

「人生って最高だろ?」

 

関ジャニ∞の新曲がオンエアされて数週間が経過した。熱い夏が終わりを告げた途端、彼らは人生を文字通り全力疾走。信じられない速さと熱量で駆け抜けている。

 

ついにスタートの号令が鳴った47都道府県ツアー。

 

少しずつ輪郭が露わになる新曲「友よ」。

 

年末の音楽特番や紅白の出演決定。

 

師走に追いつかれる前にフルスピードをかましてしまうあたりがとてもエイトらしいなぁ、と思ってしまう。

 

 

そして新しく発売される新生関ジャニ∞の楽曲、「友よ」。

 

イントロもなく、無音の中「なぁ友よ」と語りかけるヤスくんの声が印象的な1曲だ。この曲は勢いがすごい。ソロからそれぞれのハモリやユニゾンが連なり、5人の声が重なる瞬間「どや!」と言わんばかりの笑顔の声が広がっていく。

 

色々あった9月から自分の気持ちはどこか浮いていることもあり、実は初めて聞いた時(ドラマのED)は苦い取っ付きにくさの存在を否めなかった。それは彼らが歌う「人生って最高だろ」の表情が見えなかったからかもしれない。いちファンの余計な想いだと重々承知の上で、少し休んでもええんよ?って思ってしまったのだ。

 

 

Mステを見るまでは。

 

 

初めてTVオンエア(生放送)だったMステ。この曲を歌うエイトの顔は感情むき出しだった。ただストレートに楽しい訳でもない。明るい訳でもない。でも僕らはここに立っている。そう叫んでいるように感じたのだった。

 

そこから「友よ」は聞けば聞くほど胸が熱くなり、何かが自分の中で蓄積されていくのを感じた。

 

なんだろう。

 

感動なんていうチープな単語じゃ到底追いつけない感情だ。

 

その後放送されたベストヒット歌謡祭USJのクリスマスイベントの特大セットから生放送という素敵な演出も相まって、思わず家のテレビ画面に顔を寄せてしまった。

 

 

1曲目はお茶の間でもおなじみの「無責任ヒーロー」。彼らを好きになる前から私の中ではエイトといえばコレ!という1曲だ。底抜けに明るくて、元気が出る。

 

ただ今回はなんとなく空気が違った。

 

「全力前進」

 

まさに今のエイトのようだった。

 

2番からはUSJのキャラクターたちが登場。エイトとじゃれたり、手を繋いだり、肩を組んだり。このわちゃわちゃした時に見せる笑顔を見て、ああこんな彼らを見たかったんだと画面前で思ったのだった。

 

そして気づいた。

 

そうだ、全力前進した先にはこんな楽しさがあるんだ、と。9月からなんだか忘れかけていたことを画面越しに見せられた気がした。

 

 

そして2曲目は「友よ」

 

その直前、城ホールにいた宮根さんからヤスくんに向けて今だからメンバーに伝えたいことは?という質問が投げかけられた。

 

そのときのヤスくんの言葉に胸をぐっと掴まれた。色々あった。グループにも自分にも。それでも彼らがいたからやって来れたし、彼らがいるからこれからも見れる。

 

ヤスくんが後ろにいるメンバーを振り返りながら綴った感謝の言葉の後に聞く「友よ」はMステのそれとはまったく別物だった。

 

 

間奏から曲のクライマックス。

彼らの魂の声に花を添えたのが見事な花火だった。彼らを表すような、色鮮やかで賑やかで、そして元気になれる花火だった。そこに咲いたのは彼らの覚悟だったのかもしれない。気づけば最初に感じたしこりのようなつっかえは跡形もなく消えていた。

 

 

「君が見る時代に惜しみない愛を」

 

 

 

エイトが歌う君はエイターのことだと思う。

 

彼らの覚悟という愛をエイターは受け取ったのではないだろうか。

 

 

「人生って最高だろ?」

 

「だからやめられないんだろう」

 

 

続ける覚悟を決めた男達の強さを感じた。

 

 

 

大好きな彼らを曲を通して「友よ」と呼べるのであれば、エイターとしてこんな幸せなことはないかもしれない。

 

フルで聴けるまであと少し。

 

それまでは私は何度も大阪に咲いた関ジャニ∞の声をリピートするのだろう。

 

 

ああ、人生って最高だ。