2020年、音楽との出会い方
音楽との出会い方は色々。
ラジオから流れてくるパワープレイソング。
テレビの歌番組でのパフォーマンス。
CDショップでのジャケ買い。
身近な人達のオススメ曲。
同じ曲でも出会い方は人それぞれ。その曲が好きな人の数だけ出会うまでのストーリーがある。そう思うと2020年はさっき挙げたものに新たな出会いをもたらしたと思う。それは新型コロナウイルス。思い返せば私も強いられたステイホームを機に出会えた曲が多かった。
自分の音楽のルーツはどこなんだろう?って考えると、元々音楽は好きだったけれどファンと名乗るほどのものではなかった。貪欲に聞きにいくようになったのはここ数年かもしれない。
小さい頃はアメリカポップスやUKロックで育ち、帰国後もV6やKinKiと並行してB'z、ミスチル、スピッツ、ゆず聞いていた。学生時代のカラオケ全盛期では何度もオールナイトでGLAYやら流行りのロックを歌い続けた。けれど新しいものを取り入れることは少なかった。
声優オタクとして高校から過ごしてきた私のプレイリストの大半を占めたのは好きなアニメのOPEDや声優が歌うキャラクターソング。声オタ的にはネオロマンスやセイント・ビーストといったキャラクターソングが充実していた時代を過ごしたので、ますます私の音楽の世界は鎖国状態になってしまった。さらにこの10年間はKiramuneという声優レーベルのレーベルファンとして過ごしたので、日常は推したちの曲ばかりだった。
そんな私の歌との出会い方を大きく変えたものがふたつある。
「関ジャム」
と
「Spotify」
関ジャム
関ジャムはここで説明する必要も無いくらい今では多くの人にお馴染みのある音楽番組だ。業界内での評判も良いらしく、ここで起きるできごとはたまに音楽関連のウェブニュースでも取り上げられている。
私は今ではeighterとして番組ホストの関ジャニ∞を応援するようになったが、それはここ2年弱の出来事。実はこの番組だけはなんとなく好きで開始当初から見ている。
関ジャムでは昔のいい曲から最新の注目アーティストまで色んな切り口でその道のプロやアーティストご本人が解説してくれるだけでなく、関ジャニ∞によるセッションが見どころだ。当時、いち視聴者でしかなかった私が引き込まれたのもこのセッションだった。
カバーとは違い、番組独自のアレンジを加えた楽曲をアーティストに寄り添うように丁寧に演奏&歌唱する関ジャニ∞を通して楽曲に興味を持ち始めたのだった。Mrs.Green Appleやゲスの極み乙女。、岡崎体育などは番組がなかったら自分から手を伸ばさなかったであろうアーティストたちだ。今ではSpotifyのプレイリストに「関ジャム」を作り、セッション曲をバンバン入れている。番組の特集の数だけ好きな曲が増えていっている。
そんな流れに勢いをつけたのがSpotifyだ。最初は無料版で鬱陶しい広告に耐えながら聞いていた。関ジャムで聞いた曲や今流行りのものをピックアップして聞くには打って付けのアプリだった。
音楽を楽しむことを覚え始めた頃にやってきたのがリモートワークという新しい生活様式だった。私は仕事柄読み物や書き物が多い。無音が苦手なのもあり日中はラジオをつけっぱなしにしている。音楽を聴く時間も増えたのでSpotifyも有料契約してみた。
そしたらジャンジャン入ってくる新しい曲たちに耳をときめかせる毎日が始まった。お気に入りはThis is 〇〇というアーティストのベスト盤プレイリスト。実はプレイリスト本編の後、サジェストから私が好きそうな曲をピックアップしてくれるあたりの流れが好きだ。
そんな流れでわかりやすくハマったのがSHE'Sや大橋トリオ。
音楽の幅が広がると出会うものも変わる。
そんな変化を私は今、楽しんでいる。